『極黒のブリュンヒルデ』18巻(最終巻)感想:世界の終焉を飲み込むボーイ・ミーツ・ガール

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表紙で結論出ていてつらい(カズミ派)。いやわかっていたけどさ。

奥義・最終巻積読を発動してしまっていたが、ついに読了。世界を巻き込んだちょっとグロテスクなラブコメも最終章。この手の漫画で、これだけ主人公が主人公らしく活躍する漫画は、最近だと実は珍しいんじゃなかろうか。正しくボーイ・ミーツ・ガールだった。よかった。そして幼馴染ものでもある(カズミ派だけど)。エルフェンリートより好きだなぁ。

以下ネタバレ感想。

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世界の終焉

色々とすさまじいことが起きてはいるけれど、つまるところこの話は村上とクロネコの恋愛譚なんやろなぁ。実に漫画らしくて、いいじゃないか。世界の終焉を前にして、次々と終わりを迎える恋愛劇。

村上のクロネコに対する愛を前にして、打ちひしがれるところありながらも、クロネコに村上を託し、命を賭して村上を助けようとするカズミに涙をこぼすまもなく、所長とデブオタの衝撃のランデブーでお前らそうだったのかと思わずツッコミ。岡本倫過ぎる。所長さんツンデレだったのですか。でも屋上?のシーンに所長いるから、結局デブオタは置いていったのかな。

印象深い最後の破滅のシーンは、やはりクラークの幼年期の終わり的なイメージなんだろうか。あの話は傑作として名高いけれど、個人的には昔読んだ時ようわからんかったというかやるせなくなったという印象だけが残っている。

人類の最後を取り扱った作品は多かれど、ボーイ・ミーツ・ガールで片を付けるのはやはり現代漫画だからだろうか。いわゆるセカイ系とかいうのに分類されるのかもしれんけど、最後の最後に自己犠牲するのが、ヒロインではなくて主人公のほう、というのはあまりない気がする。

最初から最後まで、本作のMVPは間違いなく主人公・村上だろう。そうして最後、すべてを思い出したヒロインと、協力しあって最終決戦というわけで、理想的なボーイ・ミーツ・ガールであった。

カズミが好きだった

でも、個人的に好きなヒロインは?と聞かれるとやっぱりカズミだなぁ。村上の気持ちがずっとクロネコにあることを知りながら、最後の最後まで健気に村上の役に立ちたいと奮闘したカズミに心惹かれる。でもクロネコエンドかしゃあない……と思っていたら最後!マジか!!未来日記を思わせる亜空間で二人きりラブラブエンドかとおもいきや、突如村上とクロネコの間に割って入り

「そうはいくかーー!!

さすがです。見た感じなんだか二人の子供みたいになっちゃってるけどさすがです。

また、最後の見開き大ゴマの左端には……あらサービス精神旺盛。妄想の余地を残した状態で終わらせてくれるとは。読者に優しい(?)エンドやのぅ。

幼馴染と記憶

とはいえ、全体的にはクロネコ、幼馴染エンドということでよかろうな。そういえば、エルフェンリートも結局幼馴染エンドだったっけか。短編の淫らな夜の女王(SF好きやなぁ)も幼馴染ものだったし岡本倫は幼馴染スキーなのだろうか。思えば幼馴染と記憶は非常に密接なテーマだ。

「何度記憶をなくそうがずっとこいつといたいんだ」

村上のこの想いを、いかにして説得力持たせるか、そういう漫画だったと思う。そして「そうはいくかーー!」で締めくくるのが実にらしい感じだ。なお本作最後のセリフは「その胸の大きさ…」村上くんは本当におっぱいが好きなんだな!合掌!

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