『四月は君の嘘』本編無き外伝

新川直司, 四月は君の嘘, 第5巻
新川直司, 四月は君の嘘, 第5巻

体育会系音楽漫画と見せかけてその正体はラブコメであり恋愛漫画。なお悲壮感があるわけではないがハッピーエンドとは言い難いものの、綺麗な物語。

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基本情報

四月は君の嘘 - Wikipedia

全11巻。作者は新川直司。スポ根音楽漫画。全体的に2時間ドラマみたいな感じ。Wikipedia読むと、略称君嘘なんだってね。普段漫画を人と話すことがないから、こういうところで略称知ったりするよ。アニメ化、実写化と色々されているけれど、基本的には実写向きだと思う。といいつつ見てないんだけど。どういう曲が演奏されるのかは見たいかも。

だいたいこんな感じ

堕ちた天才ピアニスト有馬公正の復活劇であり、ボーイ・ミーツ・ガールであり恋物語でもある。音楽がテーマではあるものの、基本的には青春、恋愛漫画として読んだほうがわかりよい。音楽系ってかなんか割と体育会系のノリだと思うわ。青春やわ。↓こんな感じやわ。

一コマでわかる青春の図 新川直司, 四月は君の嘘, 第1巻
一コマでわかる青春の図
新川直司, 四月は君の嘘, 第1巻

はいはい青春青春。いやほんとにこういうノリだからね。もちろん音楽もちゃんとやるんだけどさ。

主人公の有馬が天才やからねぇ。マザコンこじらせて演奏中に耳が聞こえなくなる、という精神的なダメージのために、今はピアノやめて落ちぶれてるけど、本当は実力Sランクなんだというラノベ的な設定で、かつライバルが日本の同年代たちであるので、彼らも大きな役割を果たすものの、やはり最大のライバルはあくまで自分。トラウマをいかにして乗り越えるのかというのが一大テーマで、そのきっかけとなるのが、ヒロインでヴァイオリニストの宮園かをり、なんやね。恋をきっかけに、もう一度音楽と向き合うようになる。つまりボーイ・ミーツ・ガール。恋でマザコンを乗り越えろ!そして乗り越えた先にまた新しい世界と問題が……。

新川直司, 四月は君の嘘, 第2巻
新川直司, 四月は君の嘘, 第2巻

↑初共演。かをりは破天荒ではあるけれど天才的な演奏をするヴァイオリニストで、何故か有馬に執着し、有馬を再びステージにあげようとあの手この手で炊きつける。もちろんそれにはちゃんと理由があり、物語後半に明らかにされる。有馬とかをりこそがこの物語の中心であり、この漫画は二人の物語なのだ。なおこれくらいならネタバレにもならんだろうと思って書くが、ハッピーエンドとは言い難い。ただし綺麗な物語であることは断言できる。

あと、かをりは当初どちらかというと有馬の友人、渡に気がある女の子として登場し、たびたび「友達を好きな女の子」という少女漫画にありそうなキャッチコピーのモノローグが流れるんだけど、正直「どう見てもコイツの目当てはお前(有馬)だよ」という感じなので(特に後半はほんとに)、その点は雰囲気先行で共感度が低い。渡の当て馬感半端ない。チャラいけどいい奴なのに渡。

有馬の悪評に荒ぶる幼馴染と友人の図 新川直司, 四月は君の嘘, 第3巻
有馬の悪評に荒ぶる幼馴染と友人の図
新川直司, 四月は君の嘘, 第3巻

↑は過去の有馬のあまりに精密すぎる演奏が、若い世代からは必ずしも評判良くなかったということを知ったときの渡と幼馴染、椿の反応。なおコンクール会場の模様。いい友達持ったよね有馬。二人は音楽関係ない故に、深いところに入り込めないきらいはあるものの、そうだからこそ有馬の支えになる部分もあって、人生にはまったく色々な側面であることを認識。何もかもが音楽漬けじゃしんどすぎるもんね。しかし音楽やめても椿がいるんだから青春レベル高すぎるだろ有馬。

有馬に何かしらの思いを抱くようになるヒロインは複数いて、今あげた敗北の臭い漂う幼馴染、澤部椿のほか、将来的に有馬とワンナイトカーニバルしそうな感がある(※個人の見解です)ライバル女子の井川絵見、さらにライバル男子相座武士のブラコン気味な妹相座凪など、ラブコメ要素バッチリです。

新川直司, 四月は君の嘘, 第4巻
新川直司, 四月は君の嘘, 第4巻

↑は二年ぶりに有馬に演奏を見せつけて感情高まって有馬に迫る井川絵見と、ラブコメの匂いを嗅ぎつけた相座武士の図。この時武士は自分の妹にまで手を出されることをまだ知らない

新川直司, 四月は君の嘘, 第9巻
新川直司, 四月は君の嘘, 第9巻

↑武士の妹、相座凪の手を取り本番前の緊張感を和らげる出来る男有馬。将来たらしになりそうで心配である。

ハーレムタグ付けようかと思ったくらい。演奏中の有馬は色気あるんよなぁ。

そんな少年少女たちが、音楽を通して自分たちの生き様を見せつけてくれる熱い漫画でございます。トラウマを乗り越えようとあがく有馬、そばで見守る友人渡に幼馴染の椿、燃えるように生きようとするかをり、有馬を追い続けまた自分の道を探りだす相座武士と井川絵見、などなど、成長ありラブありーのでまったく青春してくれやがってという感じよ。眩しい。天才が中心の物語って周囲の人間が置いてけぼりにされる漫画もあるけど、この漫画はちゃんとみんなにスポットライト当てて成長を描くのが素敵やね。

ちなみに個人的な一番の萌えは、かをりとその相方である有馬に敵意を抱いていたけど、その演奏に惚れ込んでしまった相座凪のライバル的存在三池くん(ヴァイオリニスト)だったり。終盤になると、変装してお忍びでコンサートに行った挙句、周囲が相座武士と井川絵見の話題で持ち切りなのを「これだから素人は…この後最高のピアニスト(有馬)が控えてますから」と全然知らない人につい突っ込んでしまう程度には有馬のファンになっている↓。

何故かドヤ顔 新川直司, 四月は君の嘘, 第11巻
何故かドヤ顔
新川直司, 四月は君の嘘, 第11巻

有馬の演奏後は感動で有馬さーんと絶叫。可愛い。

総評

なんというか、別になーがい本編があって、その登場人物である有馬の過去にスポットライトを当てた外伝あるいはスピンオフっていう感じがする。それくらい、終わった後にこれから始まるんじゃないの!?感がある。でももちろんそんな本編はないんだな。本編無き外伝。良く言えば妄想が膨らむとも。

綺麗かつ勢い重視の話なので、一気に読むのが良いですな。思わせぶりなタイトルであるが、別に雰囲気だけということはなく、ちゃんと本編に繋がるよ。

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